映画ルックバック観ましたよ~
良かった・・!
日常っぽくありながら非日常的な不思議さもあり、重かったり不穏なんだけど終始爽やかさもあり、若干のモヤっと感のような考える余地もあり・・
58分間という映画としては短い時間ながら映像も音楽も美しくしばらく余韻を楽しんでいたい、そんな素敵な作品でした!
今回は劇場版アニメ・ルックバックの感想など書いていくよー!
ネタバレ多少ありますのでご注意ください
※wiki見ると・・ルックバックはさまざまな有名映画や楽曲のオマージュ?であろうと紹介されていますね
元昨品全部知っていますが・・
私はいまいちピンとこなかったです私はね
もちろん否定はしない、感想や考えは人それぞれでいいですね
確かなことは元作品何も知らなくても楽しめる良い作品だってこと!
ってことであくまでも個人的な感想記事でっす!
ルックバック原作情報
藤本タツキ氏による漫画ルックバックは2021年・少年ジャンプ+にて公開された長編読み切り作品です
全143ページ
多くの漫画ファンからの絶賛を集め「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位に選ばれました
コミック化もされ全1巻が2021年に刊行されています
ルックバックを読む
2024年押山清高さんより監督・脚本・キャラデザで劇場アニメ公開となりました
日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞や東京アニメアワード2025作品賞&個人賞ほか多くの賞を受賞しています
漫画もアニメも大評判!な傑作ですね
ルックバックあらすじ
学年新聞に自作の4コマを連載する小学4年生の藤野
藤野は自身の画力や作品に絶対的な自信をもつ少女だったが、先生からの要望で不登校児の京本に漫画連載のスペースを1枠譲ることになる
初めて目にした京本の圧倒的な画力に打ちのめされた藤野は絵の猛特訓をするが及ばず、漫画の連載をやめてしまう
その後卒業証書を京本家に届けることになった藤野
そこからふたりの交流がはじまっていく・・
ルックバック劇場アニメ版キャスト
◆藤野・・河合優実
◆京本・・吉田美月喜
◆4コマの男性・・森川智之
◆4コマの女性・・坂本真綾
登場人物はあまり多くはありません
藤野らしく、京本らしく・・主演二人の演技もすごくよかったです!
ルックバックの舞台
ルックバックの舞台となったのは秋田県にかほ市
作者藤本さんの出身地です
京本ちゃんが通った美大のモデルは山形市にある「東北芸術工科大学」でこちらも藤本さんの出身校となっています
ルックバック感想
青春の葛藤・挫折・友情の芽生え・成長
自信満々藤野ちゃんと不登校の京本ちゃん
対面での交流は一切ないふたりなのにそれぞれ互いに激しい感情を抱く
一方は「勝てない相手」であり屈辱感や敗北感、劣等感など不穏な感情
もう一方は「漫画の天才」として憧れている、と・・
序盤にこのズレが思わぬ形で和解する感覚、楽しいし何だか嬉しいですね
素直に喜ぶ藤野ちゃん・・かわいいな!
お互いに画く漫画しか知らなかったふたりが交流していくのが嬉しいし、そこからそれぞれの強みを活かしてコラボしていく・・という成長ぶりもいいんだよね~
そう、画力だけじゃいい漫画は描けないのだよ藤野ちゃん
小学生時代の藤野ちゃんの漫画を絶賛する京本ちゃんには”漫画に必要な要素を知り尽くしているようなオタクっぽさ”や”賢さ”を感じ取ることができますよね
この段階では本人気づいてないっぽいけど
小学生時代が遥か昔だった筆者なので中盤くらいまでは懐かしかった・・
私も小学校中学年くらいまでは藤野ちゃんみたいな自信あるタイプだったので共感しちゃった
自分よりとんでもなくデキる人を知ってしまった時の衝撃とかw
私はそこで藤野ちゃんみたいにがむしゃらになるほどのガッツと才能はなかったよ・・
パラレルワールドかと思いきやファンタジー的なもの
中盤までは日常っぽいお話ですが途中から急に
パラレルワールドいくのか!?
そしてハッピーエンドか!?
と思ったら違うんですねー
京本ちゃんがあの時点であの内容の4コマを描いたということは・・
パラレルワールド(平行世界)ではないと私は解釈しましたね
どちらかというとファンタジーとか霊的な世界って感覚かなぁ
ハッピーエンドを願っちゃうんだけどやっぱり現実は喪服を着た藤野ちゃんに戻るわけで・・
でも飛び出してきた4コマは現実世界に存在していて藤野ちゃんは前を向き過去を受け入れて共に生きると・・
くーー
思い出し感涙です!
あのちょっとした一部非現実的な不思議シーンはこの作品の肝!だね!
この作品をルックバックたらしめる重要エピソードなわけですね~
このシーンは考察どうのじゃないかな
「考えるな!感じろ!」様式で私は受け止めましたw
結局京本はどちらにしても美大に行くのよ
やはり作中に登場する逆恨み殺人犯は京アニの放火事件を模しているものと思われますが・・
ルックバックで良かったな好きだなという設定・お話の展開がありまして
「藤野ちゃんが外に連れ出さなくても結局京本ちゃんは美大に通った」
ってところ
これいいよね
だってどう考えても藤野ちゃんは何も悪くないもの
突然とんでもなく理不尽に大切な人を失って・・自分を責めた人もいたでしょうね
もしかしたら今もいるのかもしれない
きっと藤本タツキ先生は遺された人の心を救いたかったのではないかな
そんなメッセージが込められているのかなって思いました
ルックバック・・背中を見る??
いいタイトルだ・・!
英語でlookbackっていったら「過去を振り返る」とかそんな感じで訳されますけど、作中で(京本が藤野の)「背中を見て成長してる・・」みたいなセリフも出てきてましたね~
そんないかにも日本語直訳的な意味も込められているのか!とフフっとしたよね
センスいいな!
遊び心を感じましたよ
オシャレね~
「人は忘れるから生きていける・過去は過去・心機一転・後悔先にたたず」
そんなよく聞く言葉たち
忘れることなんてできないこともたくさんある
過去の出来事への対処法は人それぞれあると思う
共通していることは過去は変わらないってこと
経験したことは自分の中で凍ったり解けたり熱くなったり発酵したり腐敗したり・・
時間の経過とともに気づきを与えてくれたりするわけですね
そこから先の自分に繋がっていく
その先はもう自分次第だな
心を決め4コマの紙を窓に貼り付け漫画を描き始める藤野ちゃんの背中は強く美しく生きる人の背中だなって感じましたよ
強く深く前向きなタイトルだなって思いました
おわりに
個人的な話ですが、最近話していてすんなりと「松本大洋」とかワードを出してくる若者と知り合うことができその若者にルックバックを勧められて今回観たわけなんですよ
「アマプラで1時間くらいで観れますよ」
(↑社会人が釣れるセリフでここまでのものってそうないのではなかろうかw)
んで観たらねーまさに今の私に必要なものだった!!
ルックバック!!
過去と向き合って前を向いて進んでいく
ひとりで乗り越えなきゃって独りよがりな考えに陥りがちな私なんだけど・・
実際にはいつも私の周囲にはあたたかさがあっていろんな人に助けてもらって生きているんですよね
忘れてはいけないね
視界がものすごく狭くなっていることに気づいていながらどうすることもできなかったけど、やっと道筋が見えてきた!
やっぱりエンタメの力ってすごいよね!!
ありがとうございます!!!
原作もおすすめじゃー!
表紙も背中!
ルックバックを読む